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働くということ。

極楽カンパニー (集英社文庫)

原 宏一 / 集英社


内容(「BOOK」データベースより)
定年後、暇をもてあまして図書館通いをしていた須河内賢三は、同じ境遇の桐峰と出会った。会社勤めの思い出話で意気投合した二人のオヤジは「会社ごっこ」をしようと思いつく。駅前の喫茶店をオフィスに見立てて、「出勤」する毎日が始まった。やがて、会社ごっこは定年世代の男たちの熱い支持を得て、全国に拡大していく…。働くことの意味を独自のユーモアとペーソスで描く長編小説。


原さんの本は『床下仙人』以来の2作目です。
『床下仙人』でも思ったけど、”働く”という事を独特の視線で描かれてる。
定年を迎えてゆっくり老後を楽しむのを夢見てきたはずなのに・・・・・。
実際そんな生活を送るも、どこかぽっかり穴があいた生活。
仕事に生きてきた人間はやはり仕事でその穴を埋めようとする。
”会社ごっこ”って言う言葉が最初は何とも寂しいな~って思いながら読んでた。
でも家族や社会を巻き込んで”ごっこ”じゃなくなっていく過程や、
そしてその先に待ってたものを知ると、”ごっこ”もいいな~って。
働くってすごい事なんだって思えてくる。
ユーモアで包みながら、でもかなり痛いところを突いてくる、そんな感じがすごく好きです。
by arigato_307bigsky | 2009-09-10 13:39 |

by arigato_307bigsky